回回回インテリアコーディネーター回回回

2012/12/15 ブログ
 「インテリアコーディネーター」という資格があるのをご存知でしょうか。「インテリアコーディネーター」という言葉は広く一般に知られるようになりましたが、実際に、どういう勉強が必要かということになると中々不明瞭な資格でもあります。インテリアコーディネータの資格を取得するには、1次試験と二次試験にパスしなければなりません。

1次試験の内容は2科目それぞれ100分の試験があります。2科目というのは、インテリア商品と販売、インテリア計画と技術というように区分けされています。実際にはインテリアに関する歴史やインテリアに関わる知識全般(構造、照明、家具、建具などすべて)が問われる試験です。ちなみに、受験資格はありません。どなたでも受験可能な資格です。

2次試験の内容は論文とプレゼンテーション合わせて180分で行われます。ここで必要な知識は一次試験のインテリアに関する内容を踏まえ、インテリアコーディネータとしての立場でどのように依頼主に課題となっている事例についてアプローチしていくか、ということです。また、プレゼンテーションでは実際に図面を作成しなければなりません。そのためには、家具のおおよその寸法が頭に入っているのはもちろんですが、たとえば机と壁の間がどのくらい空いていなければ支障がでるとか、図面への着彩もあるので、色彩感覚なども必要になってきます。

一次試験に合格すると2次試験だけを3回受験し、その間に合格すればOKです。

で、なぜ今回、このようなテーマでブログを書いているかというと、当社のお施主様なら、少し勉強すればすぐに受かってしまうんだろうな、と常々思っているからです。普通、分譲の戸建てを購入されると、その戸建てのサイズに合わせて生活していくわけなのですが、注文住宅の場合には、皆さんきちんと今お住まいの短所を明確にし、それを避けるためにはどういう間取りにすればいいのかを懸命に考えて、ご自分にとって一番住みやすい間取りを、ご自分の頭で考えるという作業をおこないます。この時点で、図面を読むことはもちろん、空間認識能力がとても高くなります。さらには、ご自分で使用している家具をそのまま新しい住まいでも使いたいという場合には、寸法を計り、それを置いた時の感じをイメージされている筈です。それだけではありません。壁紙の材質や、外壁、窓、一つ一つご自身で検討された事柄。その全てが、この試験では問われる要素になります。

それは、実はとてもすごいことで、注文住宅を建築する人からすれば、当たり前のように思われていますが、そういう一連の作業で取得できる資格があるということを考えると、そのすごさを体感することができるのではないかと思ったりします。

あと、2週間足らずで今年も終わりです。来年の目標は決まりましたでしょうか。もし、来年、何かにチャレンジしてみたい、と思われる方がいらっしゃいましたら、それがもし、お施主様やお施主様になろうとされている方であれば、インテリアコーディネーターをお薦めします。

ただ、この資格は、持っているだけでお金のかかる資格なので(更新時にお金がかかります)、コストパフォーマンスを考えて、取得することがリターンになるようでしたら、来年の目標にいかがでしょうか。